2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

巻の二前編 記紀の不思議に迫る 

古事記や日本書紀を、後世の潤色が多く歴史的事件を伝えていないと批判したのは、戦前から戦後にかけて、歴史学会に一大旋風を巻き起こした津田左右吉(そうきち)だった。津田史学は文献批判、史料批判を基に記紀を分析、戦前は皇国史観に反するとして著作が…

巻の一 続き 

ミ 縄文文化の先駆性 我が国の古代を、縄文時代と弥生時代とに分ける二重構造論が一般的で、網目のついた(ないものもある)縄文土器が作られたのが縄文時代、稲作農耕文化に伴う弥生土器が作られたのが弥生時代といわれている。 縄文土器についても稲と同じ…

巻の一 歴史の″常識″は正しいのか?

同じ言葉を繰り返し耳にしていれば、それが間違いであっても正しいと信じ込んでしまうのが、悲しいことに人間の習性である。従軍慰安婦や南京大虐殺などはその典型である。嘘も百回言えば本当になる。 私たちは文部行政や教職員組合によって、日本人は戦争を…

国の本つ姿を求めて

序 君、国売りたもうなかれ 此(こ)の国は伊多佐夜藝有(いたくさやぎあり)て、蠅声(さばへな)す邪(あ)しき政治屋や新聞屋どもは、地震(ない)振(ふ)りて津浪(つなみ)起こり、数多(あまた)の國(くに)民(たみ)を一道(ひとみち)へ押し流した哀しみと、塗炭の苦し…